Rehabilitationという言葉は、“re=再び”、“habilitation=適合させる”から成り、「再び適合させる」と翻訳されています。
私たちはこれを医療手段としてだけでなく、自己の内的・外的変化に自己を「常時適応させる」ことととらえています。人は自己の生理的・心理的・社会的変化に常に適応していかなければなりません。生物がその存在を維持することや人類の歴史そのものがこういった過程の連続であるとも言えます。
「変化に適応していく過程でさまざまな体験や学習を繰り返し、そこから得たものを吸収してより成熟した自己に回帰すること」これが私たちの考える“リハビリテーション”です。
常に変化し続ける自己の内的・外的環境に適応していくためには、定型化した考え・行動だけでは限界があり、状況に応じて柔軟に対処することが必要不可欠です。人は予測がつかない人生という舞台で、様々な事象に臨機応変に適応していかなければなりません。
変化の中から積極的に学び、適応していく姿勢こそが、人と社会の成長を促進する土壌となると考えます。ここにクリエイティヴィティ(創造性)の本質的意義があると考えています。
「人はなぜ生きるのか」という問いに対して私たちは明確な答えをもっていません。しかし、仮に個人の集合体としての社会というものを「人々が支えあって生きていくためのシステム」と定義するならば「人は人のため・社会のために生きる」と言えるのかも知れません。
変化し続ける自己の内的・外的環境に適応していくことで、その土台を形成する創造性によって『より成熟した自己への回帰』が喚起され、このことがより良い社会を構築するためのいわば材料となって、結果的に人のため・社会のためになると考えています。
リハビリテーションクリエーターズという社名は、この『より成熟した自己への回帰』に必要な新たな社会的価値を創造する集団であり続けたいという私たちの思いから命名されました。